BL-61鹿児島白尾様オーバーホール
ご主人の実家に置いてあったカワイbl-61。
平成61年に最後の調律。虫食い・錆諸々あります。
でも心配後無用、立派に甦らせます。
楽しみにお待ちくださいね!!
kawai bl-61 132cmの大型タイプです。
上前パネルにシールが。 カバーを外したら真っ白です。 鍵盤蓋も艶がなく真っ白。
真鍮が錆びて文字が滲んでます。 キープレートの錆。 真鍮ペダルはメッキ剥れ。
屋根内側はカビですね。 下前板の渕に積もった埃。 弦錆・埃。
衣服の精・・防虫剤ですね。 やばい錆。 芯線も錆てます。
余り使ってないハンマーだけどシミのできる年頃になりました。 弦錆でダンパーフェルトが茶色。
フレンジコードも茶色です。 ブッシングクロスの虫食い。えぐれて白っぽくなってます。
赤い粉が虫食いのカス。 埃・虫食い。 パックンに変形してますね。
先ずはお掃除・お掃除。 この錆は凄いですね。口棒がなかなか外れない。
響板裏もお掃除。 響板にダメージを与えないように慎重に弦を緩めます。
巻き線は業者に送り同じ物を作ってもらい、芯線は廃棄処分です。 チューニングピンを外します。
ピンは半分以上埋まってます。 外すとこんな風に錆が・・・・。 チューニングピン外し終了。
いつもですが一人で倒します。金庫運びでも使うこの「うま」が活躍。 キャスター部分のクモの巣。
板バネの錆。 底板を外します。 底板にペダルは付いています。
ペダル窓クロスの虫食い。 前土台外しました。 ピンブロック外し。
巻線到着!! 新品ピンブロックです。 張弦七つ道具。
ピンブロック打ち込み。 見よ、この手の早さ!! ピンブロック終了。
ピン板を傷つけないように慎重に穴を開けます。 新品シルバーメッキピン。
この時点で穴の位置を揃えて打ち込み開始。 ピン打ち込み完了。
芯線はドイツの高級レスロー弦を張っていきます。 プレッシャバー取り付け。
少しピンボケですが綺麗ですね。 巻き線張り開始。 巻き線完了!!
音を合わせです。このように弦を弦で引っ掻いて合わせます。 共鳴防止のフェルトを張りました。
整形手術、ってあけみさんではなくハンマーフェルトを整形です。綺麗に出来ました。
底板のペダル部をばらします。 クロスがへたってますね。 ばらした部品です。
磨くと全然違いますね。 錆止めクリアー塗布。 鉄の妻土台が錆びてます。剥して塗装です。
ポリッシャーで磨きを掛けます。 ペダル取り付け。 底板を取り付けました。
バランスピンを一本ずつ丁寧に磨きます。すると、こ〜んなに綺麗になりました。
アクションを取り付けました。 下前パネル磨き。 取り付けました。
妻土台も塗装で綺麗になりましたね。ペダルもok!!
鍵盤のブッシングクロスをはがしました。 バランス部。 フロント部。
ブッシングクロス貼りです。 綺麗にカットされたバランスクロスとフロントクロスです。
出来上がった鍵盤を1本づつ調整しながら取り付けます。バランス・フロントの隙間調整です。
鍵盤調整終了。bl-61が新品状態になってますね。 調律を数回繰り返します。
新品マフラーフェルト交換。 譜面台蝶番も新品に交換。
長い間お父さんのご実家で寝ていたカワイb-61。可愛い子供さんの為にピアノを
使えるようにして欲しいという事でグローミュージックに入院、見違えるように復活しました。
今からどんどん練習してお父さんお母さんに弾いて聞かせて喜ばせてくださいね!!
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