宮崎市N様オーバーホール
二つの会社名の入った珍しいVICTOR ZEN-ONピアノVZ-20です。
元々VICTORとZEN-ONがそれぞれのブランドで発売していましたがこれは珍しいですね。
チューニングピンが緩くなり調律をしても直ぐ狂う状態になっていました。
弦交換勿論チューニングピンも太くして交換。ハンマーも交換いたします。

VICTOR ZEN-ONのロゴマーク 調律は結構してるのですが・・・。 VZ-20

黄ばんでますが象牙鍵盤です。 艶の無い二本ペダル。 外装も白っぽく艶がありません。

白くなってるのは? 懐かしいビクターのワンちゃんとZEN-ON パネルを外します。

鍵盤は外して箱に収納保管。 バックレールクロスが虫食い被害。 フロントクロスもやられていますね。


バランスクロスも食われてます。 ハンマーヘッドがおかしいぞ? 錆びて艶の無いチューニングピン。



弦は全体に錆びて太さが変形してるので音は伸びないだろうな~!! ピアノを倒しました。



巻き線を外して業者に送り同じ物を作ってもらいます。 響板割れがあるな~(-_-;)



プレッシャーバーを外して一本ずつマイクロメーターで太さを測ります。何故って、このピアノ太さの印字が無いんだもの!!
普通は駒に太さが書いてあるのですが、たま~に書いていない意地悪なピアノがあります(^^);



表を使って芯線の番手を決めます。 これで思いっきり切断できますね。 全部外しました。

専用の馬と言う道具を使うと一人でピアノを倒せられます。 底板を外しました。


棚板のビスが錆びてネジ山が崩れて外れません。ドリルでネジ頭を潰し途中で切断して何とか棚板外れました。

残ったネジを外します。 これが一本のネジです。 フレームスクリュー外し。


フレームを外すのに腕木が邪魔なので外します。 ネジを外し、接着された腕木をスクレーパーを入れ剥がします。


フレームをチェーンブロックで持ち上げ外しました。 ガガガガ~

とイッキにチューニングピンを外しました。 ピンブロックを外します。

通常、弦を外すと響板が膨らみ割れは更に広がったり予備軍は割れたりします。
しかしこのピアノは弦を外し測定すると弦圧が無く、響板割れの個所がふさがっています。取り敢えず低粘土の
接着剤を投入、弦圧を出すため打棒とフレーム受けを削り、フレームを載せ弦圧が正常になるまで同じ作業を
繰り返します。弦圧が出たところで弦を張ってみます。
これで響板割れが出てくるようだと、裏からの響板補修になります。塞がってくれ~と神頼み!!

フレームを載せ減圧測定、OKです。 新品ピンブロックを打ち込みます。

全部打ち終わったら、ピンの太さを考慮し穴を開けなおします。 チューニングピン7.1mmにします。


騒音防止イヤーマフを付けチューニングピンをガンガンと打ち込みます。 ドイツ製高級レスロー弦。


レスロー弦を張りす。 芯線終了。

特中巻き線。 張り方開始。 低音巻き線終了です。

最初の音合わせはチューナーで。 ポリッシャーで外装磨き。塗料がカシューなので磨き液を変えて磨きます。

棚板を取り付け。 ペダル窓クロスの劣化。 新品クロスに貼り換えました。

ペダルパーツを外して、機械でペダルを磨きます。 見違えるような輝きですね。

錆止めクリアーを塗布します。 パーツをセットして底板組み立て。 ピアノを立てました。

白っぽくなってる赤いクロスが虫食い。ほとんどやられてるのでフロントクロス全部剥がしました。

クロスを貼り駒で圧着接着。 貼替えました。

過酸化水素水で象牙鍵盤漂白です。 随分と綺麗になりました。 新品アンダー入りハンマー。

新品は硬くて機能しないので針を刺して弾力を出し、表面を削って慣らします。



ハンマー接着です。元のハンマーを基準に一個おきに接着。 ハンマー終了です。

アクション・ハンマー付いたのでタッチを良くする為の細かい調整に入ります。 キャプスタンボタン調整。


鍵盤高さ調整後、深さをペーパーの出し入れで10mmに調整します。 最後のパーツ磨き。

カシュー塗りで光沢を出すのに手間が掛かりましたが綺麗になりました。弦・ハンマー・クロス類を交換
しているので中身は新品!!いつまでも大切に~(^^)V
タグ:クリーニング, ピアノオーバーホール・修理, 本日の作業
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